
日本人の5人に1人が花粉症に悩まされています
日本で最も多いスギ花粉
スギ花粉は、例年2月中旬から4月中旬にかけて飛散します。戦後の日本では、住宅用の建材にするため、大量のスギが植林されました。しかしその後、海外の安価な木材が人気となり、スギは伐採されずに放置されたままになったため、現在になって大量の花粉を飛ばしているのです。
人はそれぞれ「アレルギーコップ」を持っています
アレルギーを発症する影響を「アレルギーコップ」として表現されることがあります。人は誰しも「アレルギーコップ」を持っていて、アレルギー体質のある人とそうでない人の違いは、コップのそこにアレルギー体質が入っているかいないかの違いという考え方です。
コップの中身には、食生活やストレス、アレルゲンや自律神経などの様々な要素が入っていて、やがてコップが満水になり水があふれるとアレルギーが症状として現れます。
アレルギー体質の人は、そうでない人に比べてコップの空きが少ないため、あふれてしまいやすいと言えます。
また、人それぞれコップの大きさが異なるため、少ない水であふれてしまう人もいれば、そうでない人もいます。逆にいうと、誰しもがアレルギーを発症してしまうリスクを持っているということになります。

害虫被害も対策が必要です
害虫の代表的なものとして、ゴキブリやハエ、蚊などが挙げられます。これらの害虫は、最初から家の中にいたのではなく、建物の隙間や換気設備の穴から侵入。見た目に不快感を感じるだけでなく、食べ物や食器を汚染したり、感染症の媒体にもなり得ます。ムカデなどに噛まれた場合は、強い痛みを感じてしまうなど、害虫による被害は様々です。隙間のない家をつくることで、このような害虫を侵入させないような対策が重要です。
生活害虫とは
日常の暮らしの中で、不快感を与える虫や、刺したり皮膚炎などの害を与える虫、衣類を食害する虫などを「生活害虫」と呼びます。
衛生害虫とは
人と動物の疾病に関係する害虫。
人や家畜に対して害を与える昆虫やダニ類。 毒を持っていたり血を吸ったりして直接に害を与えるもの、病原体を媒介するものなど。代表的なものに、ハエ・蚊・ゴキブリ・ダニなどがあげられます。




(出典:生活害虫防除剤協議会 ”生活害虫の種類と特徴” https://www.seibokyo.com/home/harmful/explanation/)
高気密と換気システムで対策を
花粉症などのアレルギー症状を抑えるには、家の中に花粉などのアレル物質を入れないことがポイントです。しかし、かなり細かい花粉を完全に家の中に入れないことは困難です。そこで、可能な限り隙間のない気密性の高い家づくりをしたうえで、換気システムの給気口に高性能なフィルターを設置するなどの工夫が大切です。また、外に干した布団をよく叩いてから家の中に入れたり、帰宅時には家の外で服についた花粉を払い落とすなど、日常的な心がけで家の中の花粉の量を抑えることができます。
