家づくりの知識
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ヒートショックのリスクを軽減する高気密・高断熱の家

ヒートショックの危険は身近に潜んでいます

ヒートショックのイメージ

温度差によって血圧が急変動するヒートショック

全国で年間約1万4千人の方が入浴中に亡くなっていますが、原因の多くはヒートショックの可能性があると言われています。
特に冬場の入浴では、暖かいリビングから寒い浴室へ移動するため、体温が奪われるのを防ぐために血管が縮んで血圧が上がります。その後シャワーを浴びたり湯船に浸かることで血管が広がって血圧が下がります。こうした血圧の急激な変動が心臓に負担をかけた結果、心筋梗塞や脳卒中に繋がってしまうことがあります。


断熱効果の高い場所をサーモグラフィ機器でチェックすると
科学的に家の中の温度をチェックするには、サーモグラフィ機器が役立ちます。この機器を使って部屋の中の温度差を見える化でき、温度差が大きい場所を確かめられます。
写真1は、住宅の外壁のサーモグラフィ画像です。温度が低い場所は寒色系(青)に、温度が高くなるほど暖色系(赤)へと変化するため、外壁のどのあたりの温度が低くなっているのか、温度差を色で確認することができます。写真では、例えば2階の窓ガラスが窓枠よりも温度が低いことがよくわかります。
写真2及び3は、内窓を新設した箇所のサーモグラフィ画像です。内窓を開いた状態の窓ガラスの温度は11.8℃なのに対して、内窓を閉じた状態の温度は22.2℃と室温が保持されていることがわかります。

住宅の外壁をサーモグラフィで撮影
【写真1】住宅の外壁
内窓を開いた状態でサーモグラフィ撮影を行なった様子
【写真2】内窓を左に開いた状態
内窓を閉じた状態でサーモグラフィ撮影を行なった様子
【写真3】内窓を閉じた状態

(出典:環境省「COOL CHOICE」“脱”寒い家!室内の温度差を見てみよう https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/jutaku/topics/20200318.html


全館床暖房でヒートショックのリスクを軽減しましょう

ヒートショックのリスクを軽減するためには、家の中の温度差を解消する必要があります。全館暖房にすることで、リビングも脱衣所も安全に快適にお過ごしいただくことができます。また、外の気温の影響を受けず、家の中の温度を一定に保つためには、「高気密・高断熱」の家づくりを行うことがポイントになってきます。さらに、全館床暖房システムのように、お部屋が足元から暖かく、家中どこに行っても温度差のない環境が理想的です。

脱衣所や浴室に暖房設備を設置しましょう

日本の住宅では、浴室に暖房がない家がほとんどだと思います。しかし、暖かい地域にある家でも、真冬の浴室は10℃以下になり、寒さに耐えながらお風呂に入る人も多いです。ヒートショックのリスクを考えると、浴室や脱衣所に暖房設備を設置して、入浴前に暖めておくことが大切です。冬場の浴室の床が冷たくて苦手という方は、浴室にも床暖房を設置することができるのでおすすめです。

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