家づくりの知識
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アレル物質のダニ繁殖を抑えるために

「ダニ」はアレルギーの原因。
湿気のこもらない家で、ダニの繁殖を防ぎましょう。

ヤケヒョウヒダニ
ヤケヒョウヒダニ

高温多湿な夏場の家にはダニがたくさん潜んでいます

ダニは高温多湿な環境を好みます。日本の夏のような室温25℃湿度75%という環境は、まさにダニにとって理想的な状態で、家の中に数百万から数億匹存在していると推測されています。また、ひとくちにダニといっても、家の中には様々な種類のダニが生息しています。コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニはその中の約90%を占めていて、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす原因になると言われています。


これらのダニの死骸や糞に含まれるタンパク質がアレルギーの原因となり、大部分のダニアレルギーの患者さんは、これらのアレルゲンに感作されています(血液中にダニに対するIgEが存在する状態)。これらのダニは、室内でヒトの皮膚片(垢、フケなど)やカビ類などを餌として繁殖します。

(出典:認定NPO法人(特定非営利活動法人)アレルギー支援ネットワーク”
ダニアレルギーって何?”https://alle-net.com/allergy/allergy-dani/allergy-dani08/


アレル物質で最も多いのは「ダニ」です!

花粉やハウスダストなど、数あるアレル物質の中でも、「ダニ」は日本人が関与する割合が最も高いといわれています。人間の目に見えない小さなダニは、人間のフケや食べかす、ペットの毛などをエサとして、夏に多く繁殖します。さらにハウスダストには、繁殖したダニが成長過程で脱皮した抜け殻やフン、死骸が含まれていて、これらもアレルギーの原因になってしまいます。

特に、布団やベッド、枕には数十万〜数百万匹のダニがいるといわれています。寝具を天日干ししたり掃除機にかけて熱処理をしたり、防ダニスプレーを使用することで表面にいるダニを一定数取り除くことはできますが、繊維の隙間にダニのフンや死骸が残っている場合も多く、完全に取り除くことは容易ではありません。

ダニを繁殖させないことが重要です

ダニの生育4条件

ダニは、湿度、温度、酸素、栄養源の4つの条件で繁殖しますが、そのなかでも「湿度」が大きな影響を与えます。例えば、ダニは湿度が55%以下になると生息できないことがわかっています。家の中の湿度をコントロールし、湿度を抑えることで、ダニの繁殖を防ぐことが可能です。そのような湿度管理を行うには、「高気密・高断熱」の住宅であることが前提です。外気の影響を受けにくい室内環境をつくり、その上で必要に応じて換気や除湿を行うことで、健康的で快適な生活環境を実現することができます。

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