これから新築住宅をお考えの方にとって基本的で、簡単なポイントを知って頂きたい思いがあります。

家を建ててしまえば住宅ローンの返済は最長で35年が一般的ではありますが、子育て世代の方にとって、その期間中のメンテナンスなどの出費がかさみ、住宅ローンにまでしわ寄せがくることが考えられます。家づくりやその後のメインテナンスに、できる限り無駄な出費を無くすことが大切です。
建築費が高いのは現実で、それも物価や消費税の上昇が原因なのは仕方のないところです。しかし家づくりに更なる費用が必要だということは建築業者としては言えないのが本音かも知れません。このように不利な事実を、家を建てる前から知らされることなく通り過ぎていくのが現状のようです。
わたしたち自由工房は、家づくりにムダな費用をかけない方法があることを知っていただきたいと考えています。
以下のような施工など違いや施工方法などがありますので、分かりやすく専門的な表現を少なめにしてご説明いたします。
POINT1:モデルハウスより完成見学会へ

家づくりで参考になるのが、建築途中から完成間近の現場見学です。全てが隠れてしまうモデルハウスの見学会だけでは、本来知り得る情報も少なく家具屋さんの高価な家具や電化製品などで視点を大きく変えられてしまい、建築とはかけ離れた見学になってしまいます。
隠せるところが少ない現場ならではの情報や、家づくりに必要な知識を得るには適しています。
POINT2:基礎の重要性 ―ベタ基礎でも鉄筋の太さと間隔に注意する

近年、地震大国の日本では基礎に対し強度を求めるようにりました。その背景として、倒壊などで多くの犠牲者を出した阪神淡路大震災の影響があります。
それ以前は簡単な置き基礎タイプや建物を支えるための土台を乗せる布基礎といったものが採用されていました。震災後には、軟弱地に強く重量のある建物などに適しているといわれるベタ基礎が注目されるようになり、今では多くの建築現場で見られるようになっています。耐震性もさることながら、防水シートを含め床下全体を鉄筋コンクリートで覆っているため、地中からの湿気対策にも有効で、木材の腐食やシロアリ被害にも有効です。
このように強度を求めると、ある程度の費用がかさむものですが、安心・安全な家づくりには欠かせないものになっています。
しかし同じベタ基礎でも、鉄筋の太さや鉄筋の配列の間隔には注意が必要です。ローコスト住宅の場合は鉄筋の太さは10㎜前後の場合が多く、ZEH住宅・長期優良住宅などでは基礎の強度を高めるために、鉄筋の太さは13㎜以上を採用し基礎から安心した家づくりになっています。
POINT3:断熱材の質にも注意する

建物の寿命を延ばすためには壁の中が最も重要です。今では高気密・高断熱は一般的になりましたが、断熱材が引き起こす問題もみられるようになってきました。
例えば、ウール系のものなどは、壁内結露によって湿気を多く含み、カビの発生や柱の腐食を引き起こすといった問題がみられます。その結果、ダニ発生の温床となり健康被害を引き起こすのです。
現在では気密性の高い断熱材と24時間換気を組み合わせることで、室内の湿気や汚れた空気を室外に排出するシステムも広く導入されるようになりました。
自由工房では、断熱材として硬質ウレタンをおすすめしています。隙間なく仕上がり、その効果は半永久的といわれています。
POINT4:構造で変わる火災保険料

構造によって費用負担が2倍も違う火災保険料。同じ木造住宅でも構造の違いで火災保険料の費用負担が大きく変わってきます。木造住宅は鉄筋コンクリート住宅、鉄骨住宅などと比べて火災保険料は2倍以上です。それが同じ木造住宅であっても、構造によっては鉄筋コンクリート住宅、鉄骨住宅と同等の評価がされ半額以下にできる省令準耐火構造があります。
住宅の火災保険料は令和4年度から値上げが予定され、5年更新が最長になり木造住宅で建築される方にとっては大きな負担になりますので心掛けてほしいところです。
基準から構造を含め建築が始まると取り返しがつかないことが多く、建築を始める前、そして建築の請負契約を結ぶ前でなければもとには戻れなくなります。
POINT5:事前に知っておきたい高額なメンテナンス費用

外壁材の保証は建築後10年が一般的です。遅くても15年頃までには外壁の塗装が必要になってきます。その工事には、足場やネット取付などを含みますので一般的には100万を越える費用がかかります。その後も10年ごとに塗替えが必要です。
わたしたち自由工房は、この外壁塗装にかかる費用を抑えるためにプラチナコート30をおすすめしています。外壁メーカーからの30年保証が得られる外壁材です。この外壁材のように建築前の知識だけで費用負担が大きく変わることもあります。
POINT6:窓、アルミサッシでも性能が違ってくる

窓(アルミサッシ)も最近ではペアガラスは常識的かも知れませんが、品質によってその効果の度合も様々です。
自由工房では、窓から侵入する外気を約9割程度も防ぎ、紫外線もカットできるLOW-Eガラスをおすすめしています。
POINT7:大手住宅メーカーにない小さな工務店の利点

家づくりを依頼する業者は大手だから安心というわけではありません。
大手住宅メーカーも小さな工務店も、建築基準法がある以上はその機能や品質はさほど変わらず、使用している材料や資材もほとんど変わらないものです。費用に違いが出る大きな理由は、大手住宅メーカーの場合、数多くの社員の人件費や莫大な広告宣伝費、トラブル発生時に出てくる顧問弁護士費用などが計上されているためです。
一方、地元密着型の小さな工務店は、社員数も認知度にかける広告宣伝費も少ない傾向があります。